私としたことが、とても珍しく衝動買いをした。それもぬいぐるみ。
お店は、歌舞伎座のはすはす向かいくらいにある、知る人ぞ知るぬい屋さん。
いつも大きなくまなどと目が合っ(たような気がし)ているお店に、ふらふらっと入った。
いぬだうさぎだがいっぱいいる中、はまったのがねこエリア。
実寸大でみっしり質感のあるリアルな白や三毛やきじとら他が、
何ともいい感じに寝そべっている。
買ったのは、真っ黒でしっかり目を閉じて眠っているねこ。
この年齢になってぬいぐるみを買うとは思っていなかった。
購入後しばらくし、お部屋の風景にも馴染んできた今日、
そろそろお外デビューさせようかと思った。
手始めは両親。実家に遊びに行き、ねこを小脇に抱えて玄関に入った。
「あ。ん?あれ?!あー、びっくりした!本当にねこ買っちゃったのかと思った!」
ばれたか。でも、買っ「ちゃっ」たって?
そう言えば、以前七輪を購入したことを大学時代の友人たちに嬉々として知らせた時、
「女ひとり暮らし七輪か。次は30万円くらいの犬だな。」と言われたことはあるけれど。
次は、帰りの電車。リュックに全身詰め込まず、頭だけ出してみた。お写真参照。
が。
休日夕刻の地下鉄、こんなに人少ないの?どうも手ごたえが薄い。
ひざに乗せて撫でるくらいしないと気付かれないだろうか。
自宅最寄り駅へ行く地下鉄に乗り換えた時、
いた。良いターゲット。小さい女の子がお父さんと一緒に座っている。
といめんに座り、リュックごと自分のひざ上に縦に乗せてみた。
彼女から見るとねこが真正面を向いている。
ちろちろ見ている。でも私が視線を上げるとさっと目を外す。
うふふー、楽しい。
すぐ到着した自宅最寄り駅で降りると、彼女とお父さんも同じ駅で降りた。
リュックを背に歩く私の後方で、
「おとーさん、どうしてっ?どうしてねこがリュックにいるの?どうしてねこしょっているの?!」
うふふふー、楽しいー。
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